
前回「BitZeny」をWindowsやLinux OSでのマイニングをしてみる記事をアップしましたが利用していたツールやソースが多少古いことに気づきました。最新のツールやソースを利用することでより動作が安定したり、より多くBitZenyが手に入ることもあるようなので試してみました。
BitZenyのWindowsやLinuxでのマイニング記事は前回のBitZenyをWindowsやLinuxでマイニングして手に入れる方法を参考下さい。

ソースコードの差分を確認したい方は下記のリンクからどうぞ。
Ver2.4とVer2.5の差分で高速化しそうな差分はあまり見当たらなかったのですが、メモリリークという事象を解決する対応は入っているので使用しているとだんだん不安定になっていく(メモリが足らなくなる)といった方はぜひ更新をお勧めします。実際に使用していると少し多くハッシュ値が出ているようにも思えますが、環境による差もあると思うので数値が落ちた場合はVer2.4ベースに戻すといった対応が必要です。
手順
Windows編とLinux編があります。
- CPUマイニングツールのダウンロード(準備)と設定。(Windows/Linux)
- CPUマイニングツールを起動してマイニング。(Windows/Linux)
1. [Windows編] CPUマイニングツールのダウンロードと設定。
CPUマイニングツールのダウンロード。
Windowsのツールはmacchky様のGithubからダウンロードします。
「yescrypt 0.5(bitzeny) 対応」と書かれている「NewZNYminer_Win-Linux-Mac.zip」ファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルを展開してください。展開したフォルダをアクセスしやすい場所に移動しておくと便利です。(例)c:\NewZNYminer\ 等
CPUマイニングツールの設定。
Windows版は事前の設定は必要ありません。ツール起動時にコマンドラインで必要なパラメータを設定しながら起動することになります。
2. [Windows編]CPUマイニングツールを起動してマイニング。
コマンドプロンプトを管理者モードで起動します。Windows10の場合は「スタート」→「Windows システムツール」→「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」となります。

コマンドプロンプトを管理者として起動した後にマイニングツールが置いてあるフォルダに移動してください。
c:\NewZNYminer\に展開している場合は下記となります。
cd c:\NewZNYminer\
マイニング開始用のコマンドを入力します。
下記が基本系となります。Userが登録時のUserName、WorkerがWorker登録時のWorker Name、PasswordがWorker Passwordとなります。適宜書き換えて起動してください。
minerd250 -a yescrypt -o stratum+tcp://jp.lapool.me:3014 -u User.Worker -p Password

正常にマイニングが開始されるとこのような画面になります。しばらく動かしてからマイニングPoolのダッシュボードのWorker Informationからも動作状況の確認が可能です。
ちなみにマイニングを停止したい場合はCtrl+Cキーで停止するか、コマンドプロンプト自体を閉じる方法で停止できます。
1. [Linux編]CPUマイニングツールの準備と設定。
CPUマイニングツールの準備
以下はUbuntu環境を想定しています。必要なライブラリをインストールしてGithubからcpuminerをcloneしてMakeしています。cpulimitというソフトウェアでCPUの負荷を一定に制限することが可能なので合わせてインストールしておきます。
sudo apt update sudo apt upgrade sudo apt-get install git sudo apt-get install libcurl4-openssl-dev gcc-mingw-w64 automake gcc make sudo apt-get install cpulimit git clone https://github.com/macchky/cpuminer.git cpuminer250 cd cpuminer250 ./autogen.sh ./configure CFLAGS="-O3 -march=native -funroll-loops -fomit-frame-pointer" make sudo cp minerd /usr/local/bin/minerd250
CPUマイニングツールの設定。
UserName、Worker Name、Worker Password設定をJSONファイルに書き出しておくことでコマンド入力が短くて済むので書き出しをしています。
cd ~ echo '{ "url" : "stratum+tcp://jp.lapool.me:3014", "user" : "[LA Pool UserName].[Worker Name]", "pass" : "[Worker Password]", "algo" : "yescrypt", "threads" : "1", "quiet" : true }' >> setting.json
2. [Linux編]CPUマイニングツールを起動してマイニング。
下記でマイニング開始です。nohupをつけておくとバックグラウンドで実行されるのでSSH接続が切れてもマイニングが継続します。しばらく動かしてからマイニングPoolのダッシュボードのWorker Informationからも動作状況の確認が可能です。
nohup cpulimit -l 70 -- minerd250 --config setting.json
ちなみにマイニングを止めたい際は、topコマンドでプロセスのIDを確認してから、kill コマンドでプロセスIDを指定してプロセス停止といった方法になります。

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